【ナポリ】サン・カルロ劇場の栄光 Napoli - Glory of the San Carlo Theater
サン・カルロ劇場は、1737年の聖カルロの日、11月7日に柿落としされた。 設計したのは、アントニオ・カヴァネーリとジョバンニ・アントニオ・メドラーノという二人の建築家だった。 建築を命じたのは、当時のナポリ王カルロス7世にしてシチリア王としてカルロス5世という人物だった。 彼は、その後、スペイン王となり、スペイン王ではカルロ3世となった。それぞれの王国に代々の王がいるので、同じ人物だが、7世、5世、3世と実にややこしい。 ナポリはそれまではオーストリア・ハプスブルグ家の支配下にあったが、ポーランド継承戦争でフランス・ブルボン家のルイ15世の支援を受けて、スペイン・ブルボン家がナポリとシチリアを占領し、カルロがナポリ王およびシチリア王となった。 カルロは、祖父にあたるルイ14世を深く敬愛しており、ルイ14世がパリをヨーロッパ有数の都市に作り替えたように、ナポリを自らの力で大改造しようとした。 その一つの成果が、このサン・カルロ劇場であり、劇場の名前の聖カルロは、勿論、カルロのことでもある。 The Teatro San Carlo was demolished on November 7, 1737, St. Carl's Day. It was designed by two architects: Antonio Cavanelli and Giovanni Antonio Medrano. The person who ordered its construction was Charles VII, King of Naples at the time, and Charles V, King of Sicily. He later became King of Spain, becoming Charles III of Spain. Each kingdom has successive generations of kings, so although they are all the same person, the 7th, 5th, and 3rd kings are quite confusing. Until then, Naples had been under the rule of the Austrian Habsburg